会社設立の想い

- 合同会社TEMBAWANG設立の想い

かつては鬱蒼とした熱帯雨林が拡がっていたインドネシア・カリマンタン(ボルネオ)島。この30年でボルネオの熱帯雨林の半分が、オイルパーム(アブラヤシ)プランテーションの開発やそのための火入れによる森林火災等で消失してしまったという事実を知った時、私は驚きを禁じ得ませんでした。

いったい、どうすればこの状況を少しでも食い止められるのか。熱帯雨林からオイルパーム・プランテーションへの転換を、少しでも抑制出来るような方法は無いのか。

そこで注目したのが、テンカワンという樹木です。

インドネシア・ボルネオ島の熱帯雨林に生育するテンカワンは、樹高30m、直径2mを超えて成長し、実(テンカワン・ナッツ)には良質なナッツ・バターが含まれます。ボルネオ・ナッツ・バター(BNB)です。BNBは、イリッペバター他の名称でも知られ、化粧品の原料や、チョコレートに使うカカオ・バターの代用脂としても使われています。

こうしたテンカワンが生える森であっても、自分の土地がほんの数ヘクタールであっても、オイルパームを植えて稼ごうという農民はいて、そこからまたオイルパームへの転換が少しずつ進んでいる現状です。

その少しばかりの土地に生えているテンカワンを伐らないでおいてもらうために、BNBのマーケティング活動を始めるに至りました。

大資本による大規模プランテーションの開拓ステージはほぼ終わっています。

オイルパームの植栽面積と比較するとテンカワンの植栽面積はほんとにちっぽけです。

しかし、「BNBが売れるなら、まだオイルパームにはしないでおこう」というダヤク人(注:テンカワンを含む先祖伝来の共有混交林=テンバワンと暮らす森の民)たちがいることも事実です。

いっぺんオイルパーム・プランテーションにしてしまえばテンバワンは無くなり、数十年は単一植生のアブラヤシ畑のままです。

BNBをマーケットに乗せることで、テンバワンを守り続けている森の民ダヤクの方々とつながり、彼らと共にこれ以上のオイルパーム・プランテーションの拡大を防ぎたい。何とか踏みとどまっている彼らと一緒に、テンカワンの育つテンバワンを守ろう。

こうした想いから、BNBを中心とした製品を扱う、合同会社TEMBAWANGを仲間と共に設立するに至りました。

社名の”TEMBAWANG(テンバワン)”は、ボルネオ島のダヤク人たちが大切に守り育ててきた共有混交林に由来します。

テンバワンには、テンカワンの他にも、マンゴー、ドリアン、ランブータン、グアバ等、たくさんのフルーツや、薬用・建材用・衣服用など様々な種類の樹木が生えています。

森の恵みを届け、人と自然をつなげ、森と人の豊かな生活を循環させる、そんなテンバワンのような会社作りを私たちは行っていきます。

皆さまも、TEMBAWANGを通して、共に熱帯雨林を守り・育てていきませんか?



2018年3月

合同会社TEMBAWANG

代表 広若 剛